研究課題/領域番号 |
17K05622
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高田 陽一郎 北海道大学, 理学研究院, 准教授 (80466458)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 非地震性地殻変動 / 台湾 / InSAR / 電離層 / GNSS / 水準測量 / テクトニクス / 電離層擾乱 / 電離層補正 / ScanSAR / 中国 |
研究成果の概要 |
台湾南西部および東部においてGNSSおよび水準測量データとInSAR画像を併用することにより、非地震性の地殻変動を面的に検出することに成功した。さらに、InSAR画像に対する電離層擾乱の影響を軽減するSplit Spectrum法とInSAR時系列解析を適用することで検出精度を向上させることにも成功した。台湾南西部の非地震性地殻変動はこの地域に広く分布するmud diapirの広域圧縮応力に対する応答とみなすことができる。そこで非線形粘性流体のバックリングモデルを構築し、さらに侵食・堆積過程を考慮することで、検出したmud diapirの発達を定量的に説明することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、世界各国がL-band衛星の打ち上げを予定している(NISAR, ALOS-4, ROSE-Lなど)。L-bandレーダーは植生を透過するため低緯度地域では有利な反面、電離層擾乱の影響を強く受ける。本研究はGNSSによる補正やSSM法の適用など電離層擾乱の影響に対処する際の豊富なノウハウを示した。さらに泥火山・断層・堆積という異なる地質現象が非地震性地殻変動を通じて相互作用することも示した。台湾は地震災害の多い国であり、本研究で焦点を当てた南西部は人口も多い。非地震性の断層すべりは断層端への弾性応力の集中を伴い、地震発生と強く関係する。本研究の成果は現地の防災・減災にも資する。
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