研究課題/領域番号 |
17K05665
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
野中 正見 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 付加価値情報創生部門(アプリケーションラボ), グループリーダー (90358771)
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研究分担者 |
高谷 康太郎 京都産業大学, 理学部, 教授 (60392966)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 海洋自励振動 / 潜在的予測可能性 / 海洋中規模渦 / 海洋前線 / 海洋大循環モデル / アンサンブル実験 / 海洋経年変動 / 不確定性 / 海洋渦 / 海洋物理・陸水学 / 海洋循環 / 経年変動 / 海洋モデリング / 海洋自励変動 |
研究成果の概要 |
高解像度(緯度経度0.1度)の海洋のコンピュータシミュレーションを1965年~2016年の期間で実施した。最初の状態が少しだけ異なる10通りの計算の比較から、大気の変動が起こす海洋変動と、海洋の中で勝手に(自励的に)起きる変動を調査した。 日本東方を東向きに流れて行く強い海流、黒潮続流の年々から十年規模の変動について、このシミュレーション結果を解析した。その結果、黒潮続流の特に十年規模の変動は、主に大気変動が駆動することが示された。一方で年々変動は、海洋が大気の変動と無関係に自励的に変動する成分が大きいことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
黒潮や親潮、黒潮続流といった強い海流は多くの熱や栄養塩等を運ぶことで気候や海洋生態系に強く影響する。このため、その年々の変動の原因の理解を深め、予測を実現することは社会的にも重要である。本研究の成果から、黒潮続流の年々変動には大気変動とは関係無くカオス的に生じる変動が多く含まれることが明らかにされた。この変動は本質的に予測が不可能であり、これは黒潮続流の年々変動の予測には限度があることを意味する。この結果は今後、黒潮続流の予測を実現して行く上で重要である。その予測ではカオス的な振る舞いを前提にすることが必要となる。
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