• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

若いスラブの沈み込み火成活動とアダカイト質マグマ発生の限界

研究課題

研究課題/領域番号 17K05700
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 岩石・鉱物・鉱床学
研究機関山形大学

研究代表者

加々島 慎一  山形大学, 理学部, 准教授 (70361243)

研究分担者 高橋 俊郎  新潟大学, 自然科学系, 准教授 (20392946)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードパタゴニア・バソリス / low Sr initial ratio / 花崗岩 / 部分溶融 / AFCモデル / low SrI S-type granite / adakitic rock / 低Sr同位体比 / 斑れい岩 / ジルコンU-Pb年代 / アダカイト質 / 低角沈み込み帯 / アダカイト質花崗岩 / マグマ・火成岩 / チリ・ノースパタゴニアバソリス
研究成果の概要

本研究地域に分布する花崗岩類の多様性について議論を進めた.Sr, Nd同位体比初生値(SrI, NdI)の変化幅は小さくマントル列上にプロットされる.特にSrI値は0.7035~0.7041と非常に低い値を持ち,パーアルミナス花崗岩では他に報告が見つからない.ケウラト岩体は,苦鉄質岩を起源物質としてモード溶融モデル計算を行い,Pl:Hbl:Cpx=5:4:1で約30%溶融させることで,トーナル岩質マグマが生成されることが示された.また,プエルトシスネス花崗岩の成因は,分化したトーナル岩質マグマに変堆積岩を約20%同化させ,さらに約40%分別する同化分別結晶作用(AFCモデル)で説明できる.

研究成果の学術的意義や社会的意義

北部パタゴニア地方の花崗岩類の分布は既知データとしてあるが,そのほとんどは地球化学的特徴,年代,成因について不確かであり,現地調査と高精度な化学分析が必要であった.全岩主成分・微量成分組成,希土類元素組成,鉱物化学組成,Sr・Nd同位体組成,ジルコンのU-Pb年代など,パタゴニアバソリスの研究を発展させる上で不可欠なデータを得ることができた.また火山フロントより前弧側に深成岩が分布すること,Sタイプ質花崗岩であるにも関わらず非常に低いSr同位体比をもつことは,この地域が未成熟な活動的大陸縁辺であることを示す.未成熟であるということは,初期地球の大陸地殻形成を解明する手掛かりとなりうる.

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] チリ・パタゴニア地方,アイセン州北部地域における花崗岩質岩の多様性2019

    • 著者名/発表者名
      加々島慎一・三浦大和・高橋俊郎
    • 学会等名
      日本地質学会第126年学術大会(山口大)
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] チリ・パタゴニア地方北部に分布する中新世花崗岩類の地球化学的特徴2019

    • 著者名/発表者名
      三浦大和・加々島慎一・高橋俊郎・野原里華子
    • 学会等名
      日本地質学会第126年学術大会(山口大)
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] ノースパタゴニアに産する花崗岩類の多様性2019

    • 著者名/発表者名
      三浦大和・加々島慎一・高橋俊郎・野原里華子
    • 学会等名
      日本鉱物科学会2019年年会(九州大)
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

URL: 

公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi