研究課題/領域番号 |
17K05715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地球宇宙化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平野 直人 東北大学, 東北アジア研究センター, 准教授 (00451831)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アウターライズ / 太平洋プレート / プチスポット / アルカリ玄武岩 / 沈み込み / 日本海溝 / プレートの変形 / 単成火山 / リソスフェア / アセノスフェア / かんらん岩 / 二酸化炭素 / 海洋プレート / 海溝 |
研究成果の概要 |
これまで確認されていたプチスポット火山は、プレート凹屈曲場での火山活動であったが、発生頻度が桁で小さいものの、プレート凸屈曲場での引張場でのマグマ活動が発見された。これらマグマ組成は、マグマ源の物質そのものである事が分かった。ドイツ・バイエルン地球科学研究所、シンガポール・南洋理工大学との共同研究では、液相濃集元素や炭素量が著しく高いことも判明した。また、中国第二海洋研究所との共同研究では、アセノスフェアの化学組成が初めて解明された(Liu et al., 2020, Nature Comm.)。また、マリアナ海溝沖の南鳥島周辺のプチスポット火山を報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
溶岩の産状・マグマ組成・噴出年代・マグマ上昇速度と、海底地形によるプレート構造およびその地理分布を照らし合わせ、プレートの変動履歴が明らかとなった。プレートの挙動が構成する岩石そのものから初めて示されるという点で大変意義深い。沈み込む海洋プレートの地殻構造や応力場の情報は、これまで海底音響探査や地震波を用いた構造探査、いくつかの過程を置いたシミュレーションなど、間接的な情報しか無かったが、本研究によりプレートの物質から直接的に得られた応力場・変動時期の情報として極めて貴重な成果が得られた。
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