研究課題/領域番号 |
17K05779
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
吉見 泰治 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (30345673)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | アリールラジカル / 安息香酸 / アリールボロン酸 / 光脱炭酸反応 / 光脱ボロン化反応 / 光レッドクス有機触媒 / 光誘起電子移動 / 光反応 / 光脱ボロン酸反応 / 有機光反応 / 芳香族ボロン酸 / 有機化学 |
研究成果の概要 |
3年間の研究期間において、安価で安定であるフェナントレンや1,4-ジシアノベンゼンなどの光レドックス有機触媒を用いて、アリールボロン酸の光脱ボロン化や安息香酸の光脱炭酸を経由したアリールラジカルの生成およびそのラジカルのアルケンへの付加や還元反応などを見出した。今まで、アリールラジカル生成のため、基質として爆発性のあるジアゾニウム塩や銅などの金属と、加熱などの激しい反応条件が必要であった。しかし、本研究の結果、基質として安定で安価であるアリールボロン酸や安息香酸を使用でき、非常に穏やかな条件下、金属を使用せずにアリールラジカルが生成でき、様々な有機合成反応に応用できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
安価で安定である光レドックス有機触媒を用いて、アリールボロン酸や安息香酸からアリールラジカルの生成およびその反応を見出した。温和な条件でアリールラジカルを生成できるため、今まで使用できなかった基質をこれらの反応に利用できる。これだけでなく、現在のラジカル化学に対する新しい手法を提案できた。これは、今までのラジカル反応では主にアルキルラジカルを活性種として用いてきたが、我々の見出した方法を用いてアリールラジカルが容易に発生させることができるため、新規なラジカル反応の開発が飛躍的に高まる可能性がある。
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