研究課題/領域番号 |
17K05796
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 福井工業大学 |
研究代表者 |
蔵田 浩之 福井工業大学, 環境情報学部, 教授 (40263199)
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研究分担者 |
原 道寛 福井工業大学, 環境情報学部, 教授 (80362630)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 固体発光 / π電子系 / ベンゾ縮環 / シアノスチルベン / サリチリデンアニリン / ケト-エノール互変異性 / 結晶構造 / 発光量子収率 / 発光性有機固体 / 縮環π電子系 / フルオロクロミズム / 凝集誘起発光 / メカノクロミズム / ベイポクロミズム / 有機化学 / 合成化学 / 分子性固体 |
研究成果の概要 |
有機発光性固体は,次世代の発光材料として注目を集めているが,デバイスとして実用に供するためには解決すべき課題も多い。本研究は発光性分子の基本骨格に芳香環を縮環させた縮環π電子系について,発光性有機固体における縮環π電子系の効果を明らかにすることを目的とした。 基本骨格としてシアノスチルベンとサリチリデンアニリンの2種を選んだ。シアノスチルベン誘導体の中でも,ナフタレンの1,4-位にシアノスチルベン構造を有する誘導体において,外部環境に応じて3色の固体発光色の変化が観測される結果を得た。一方のサリチリデンアニリン誘導体に関しては,ベンゾ縮環の位置によって固体発光性が全く異なることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で見出された外部刺激による発光色の変化は,結晶中における分子配列の変化に基づくものであり,有機発光性固体ならではの機能といえる。また,ベンゾ縮環サリチリデンアニリン誘導体における,縮環位置による固体発光性の顕著な変化は,これまで固体発光の発現は結晶構造における分子間相互作用が主因であるとされてきたことに対する反証の一つであり,発光性有機固体における発光の作動原理に新しい概念が加わることが期待できる。
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