研究課題/領域番号 |
17K05865
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
畠中 康夫 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 教授 (80344117)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 触媒的不斉oxa-Diela-Alder反応 / キラルピラン / 不活性ジエン / アルデヒド / 不斉oxa-Diels-Alder 反応 / 非活性ジエン / 光学活性ジヒドロピラン / 不斉oxo-Diels-Alder 反応 / 触媒的不斉oxo-Diels-Alder 反応 / 光学活性オキサシクロヘキセン / 光学活性オキサシクロヘキサン / 有機分子触媒 |
研究成果の概要 |
キラルなBINOLを不斉配位子とするN-triflylphosphoramide触媒を新たに開発し、これを用いて電子供与性基により置換されていない、イソプレンなどのいわゆる不活性ジエンとアルデヒドとのoxa-Diela-Alder反応を試みたところ、当該反応が円滑に進行し、対応するキラル3.6-Dihydro-2H-Pyrans類を高収率かつ良好なエナンチオ選択性を以て与えた。触媒構造に関し、BAINOL配位子の 6,6'-位に、トリフルオロメチル基やニトリル基などの強力な電子吸引基を導入数と触媒活性が著しく向上することを認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電子豊富な Danishefskyジエンなど活性ジエンとアルデヒドとの触媒的不斉oxa-Diela-Alder反応は数多く報告されている。この反応からは、カルボニル化合物であるジヒドロピラノンが得られる。我々は、ジメチルブタジエンやイソプレンなどの不活性ジエンとアルデヒドとのoxa-Diela-Alder反応により、生理活性物質であるジヒドロピランを直接的に合成することに成功した。不活性ジエンを基質とする触媒的不斉oxa-Diela-Alder反応は、アルデヒドとジエンの電子的相互作用が弱くこれまで困難であったが、アルデヒドを求電子的に活性化する新触媒を開発することで、この問題を解決した。
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