研究課題/領域番号 |
17K05878
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子化学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
猪股 克弘 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80232578)
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研究分担者 |
信川 省吾 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50609211)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 形状記憶高分子 / ハイドロゲル / エラスチン / 生体由来物質 / 相互侵入高分子網目 / ポリメタクリル酸メチル / 回復応力 / 高分子構造・物性 |
研究成果の概要 |
本研究は、生体内で弾性的性質を担うタンパク質であるエラスチンに、形状記憶能を付与する手法について検討したものである。形状が元に回復するための成分として架橋したエラスチンを用い、形状を室温で固定するための成分として、熱可塑性を示す高分子との複合化、あるいはエラスチンを疎水化修飾して自身の熱特性を変化させる手法を検討した。結果的にこれらの手法により、生体温度近傍で形状記憶特性を示すエラスチン含有形状記憶ハイドロゲルの調製に成功し、またエラスチンの存在により生体適合性も向上することを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、エラスチンのような弾性的性質を有する生体由来物質に、形状記憶特性を付与する手法について検討したものである。本研究の成果から、生体由来物質に限らず、多様な高分子材料に「形状が変化する」という機能を付与する手法に関する知見を得ることができた。また、本研究で得られた生体適合性を持つエラスチン含有形状記憶ハイドロゲルは、生体温度付近で自発的な形状変化を制御することが可能であり、新規バイオマテリアルとしての利用が期待できる。
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