研究課題/領域番号 |
17K05940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
佐賀 佳央 近畿大学, 理工学部, 教授 (60411576)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 光合成 / クロロゾーム / クロロフィル / バクテリオクロロフィル / 励起エネルギー移動 / エネルギー移動 / 緑色光合成細菌 / 光捕集 |
研究成果の概要 |
光合成システムにおける異種の色素集積超分子の間でのエネルギー移動の理解は、光生命化学の重要課題である。そこで本研究では、緑色光合成細菌の光捕集システム・クロロゾームにおける内部の色素自己集積体から表面の色素結合膜タンパク質へのエネルギー移動を主なターゲットとした研究を推進した。クロロゾーム表面のエネルギー受容型膜タンパク質を両親媒性の合成色素に置換することに成功し、クロロゾーム内部の色素自己集積体で吸収した光エネルギーを、超分子間励起エネルギー移動によってクロロゾーム膜面の合成色素に集約させることが可能なことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光合成超分子の間の緻密な連携とそれに基づいた高機能発現の機構解明は、光合成をシステムとして理解するうえで重要である。本研究での、異種の色素複合超分子で構成される系のエネルギードナーとアクセプターの関係性の積極的な改変は、このような課題への新たなアプローチとして学術的意義がある。また、分子生物学的方法論では困難であった膜タンパク質部分の改変を、両親媒性合成分子への置換によって克服できる可能性を本研究で示したことも学術的に有意義であるともに、生体膜工学としての応用展開も期待でき社会的意義があると思われる。
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