研究課題/領域番号 |
17K05976
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機・ハイブリッド材料
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
岡本 秀毅 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (30204043)
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研究分担者 |
山路 稔 群馬大学, 大学院理工学府, 准教授 (20220361)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 有機エレクトロニクス / フェナセン / 電界効果型トランジスタ / 光化学反応 / 多環芳香族化合物 / FET / 有機電子材料 / 光環化反応 / 有機半導体 / OFET / 発光材料 / 多環状芳香族化合物 / 有機半導体材料 / 有機発光材料 / 芳香族化合物 / 電子材料 |
研究成果の概要 |
有機エレクトロニクス分野において高性能有機半導体材料が求められることを背景に,フェナセンの拡張πモチーフを活用して高性能有機物半導体構築を検討した.Mallory光反応を鍵段階として種々のπ拡張されたフェナセン及び官能基化されたフェナセンを合成した.機能化フェナセンを電界効果型トランジスタ(FET)の活性層に用いてデバイス性能を評価した結果,フェナセンπモチーフに基づくFETデバイスは高い電荷移動度を示した.また,フェナセンをp型材料として有機ロジック回路の作製も可能であった.フェナセンのπモチーフに基づくFET材料は今後の高耐久性,高速動作が可能な有機半導体材料として有用であると考えられる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高度にπ拡張されたフェナセンや,適切に機能化されたフェナセンの合成は一般に困難であるが,合成の最終段階にMallory光反応を活用して種々の機能化フェナセンを合成する手法を確立した.合成したフェナセンは,高性能FETデバイスの活性層として有効であることを実験的に示すことができた.また,フェナセンをp型半導体として用い,有機演算回路を構築することも可能になった.現在,高性能有機半導体材料は,軽量・超小型電子デバイスの作製などのために社会的にも渇望されている.本研究課題の成果は,有機半導体分子の設計や供給の観点から学術的,社会的に寄与すると期待される.
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