研究課題/領域番号 |
17K06198
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
迫田 直也 九州大学, 工学研究院, 准教授 (30532337)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 水素 / 混合物 / 超臨界流体 / 熱物性 / 輸送性質 / 超臨界 |
研究成果の概要 |
水素は次世代のエネルギーキャリアとして注目されており,水素を含む混合流体の正確な熱物性値が必要とされている.水素と他の流体とが混合状態として存在するとき,その熱力学的な挙動は非常に複雑で,状態曲面は純物質とは大きく異なる.本研究では,水素を含む混合流体のPVTx性質や熱伝導率を測定できる装置を開発し,水素と二酸化炭素の混合物において精密測定を行った.また水素 + 二酸化炭素の2成分系における既存の状態方程式や相関式を用いて計算されるPVTx性質や熱伝導率の超臨界域までにおよぶ状態曲面について検証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水素と炭化水素や二酸化炭素の混合系は,温度-圧力線図上で臨界曲線が不連続かつ高圧域へと発散する特異な系であり,Type IIIとして分類される.このような複雑な系の正確な状態曲面は純物質とは全く異なり,その解明が必要とされている.また水素を含む混合系の物性計測は水素の取扱いや組成の決定が非常に困難である.本研究では,水素混合系のPVTx性質や熱伝導率の精密測定が可能な装置を開発した.本装置を用いて測定されるデータにより,状態曲面の検証が可能となり,水素社会の実現に向けた利用が期待される.また,他の類似した複雑なType混合系についても本知見の応用が可能となる.
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