研究課題/領域番号 |
17K06353
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電子・電気材料工学
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
永松 秀一 九州工業大学, 大学院情報工学研究院, 准教授 (70404093)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 有機半導体 / 導電性高分子 / 結晶成長 / 薄膜 / 有機デバイス / 高分子物理 / 吸着 / 電気・電子材料 |
研究成果の概要 |
液相での有機半導体高分子のナノ結晶構造体の形成について、溶媒種・濃度・時間をパラメータとして、有機半導体高分子の自己凝集性を制御することで、高品質なナノ結晶構造体を作製することに成功した。得られた液中のナノ結晶構造体を、物理吸着現象を用いて固体基板上に吸着させ薄膜を得る、吸着堆積法を開発した。液中のナノ結晶構造体のみが基板に吸着し、溶解成分による非晶質領域のない高結晶性薄膜を得ることに成功した。さらに、後熱処理により結晶性の向上を確認し、トランジスタ素子の高性能化に成功した。懸濁液を用いた材料損失の極めて少ない、有機半導体高分子の高品質・高機能な薄膜を得る新たな薄膜作成手法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は成膜法としては極めて簡易なシステムで遂行することが出来き、各種デバイスに適用可能なこれまでにない高い普及性を持った成膜技術と位置付けられる。また本手法では材料に良好な溶解性は必要なく、これまでにない新たな材料設計指針を提供するきっかけになり得る。本手法のノウハウの明文化により、有機半導体結晶性薄膜の量産化の可能性を示し、非常に意義のある研究成果である。
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