研究課題/領域番号 |
17K06512
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
|
研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
李 春鶴 宮崎大学, 工学部, 准教授 (80431724)
|
研究分担者 |
亀井 健史 宮崎大学, 工学部, 教授 (30177597)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 雨水 / 鉄筋腐食 / 耐久性能 / 材料特性 / 水分供給 / 圧縮強度 / 細孔構造 / 自然電位 / 温度 / セメント種類 / 腐食速度 / 環境作用 / 性能評価 / 再水和 |
研究成果の概要 |
鉄筋コンクリート構造物の屋外での使用を想定した曝露試験を普通ポルトランドセメント,高炉セメントB種,早強ポルトランドセメントの3つの異なるセメントを用いた供試体で行い, 環境作用と材料特性の違いがコンクリートの材料特性及び鉄筋腐食に与える影響を強度,物質移動,細孔構造,電気化学的な観点から評価した。その結果,材料特性の異なる供試体に対して,環境作用は強度増進,構造の緻密化などの効果をもたらすことが確認された。また高炉セメントB種を用いた場合は,環境作用により未水和セメントの継続水和が生じ,鉄筋の自然電位の低下を促す劣化因子の侵入が抑制されることも確認された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンクリートの性能が時々刻々変化していることは一般的な認識で、コンクリートの製造段階および養生段階の各要因が性能改善に及ぼす影響を評価するのが従来の研究アプローチである。しかしながら、供用期間中においての雨水などの環境作用の影響を取り組んで、未水和セメントの追加水和とそれに伴う細孔構造の再形成、これらの変化がコンクリートの潜在的な性能に及ぼすより詳細な影響要因を抽出・評価する研究は皆無である。雨水などの環境作用による生ずるコンクリート性能変化のメカニズムを明らかにすることで、実環境の実情に基づいてプラス効果とマイナス効果の両方を精緻に評価したことは、工学的意義を有する。
|