研究課題/領域番号 |
17K06539
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
齊藤 準平 日本大学, 理工学部, 准教授 (20349955)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | PRC構造 / 塩害 / 拡散係数 / ひび割れ / 圧縮応力付与 / 塩化物イオン / 電気泳動試験 / 塩分浸透特性 / 圧縮応力 / プレストレス / 塩分浸透抵抗性 / 電気泳動法 / 実効拡散係数 / 応力 / PRC / 塩分浸透 |
研究成果の概要 |
PRC構造の塩分浸透特性評価法の構築のため,その特性を明確にすべく,ひび割れとひび割れ周辺のモデル供試体への電気泳動試験を通じて,ひび割れや圧縮応力付与が塩分浸透抵抗性に及ぼす影響に関して,次の結果を得た。 (1)ひび割れ幅の増加に伴い塩分浸透抵抗性が低下することがわかり,その定量的関係を取得した。(2)圧縮応力の大きさによって塩分浸透抵抗性に優位と不利に働く境界がありそれは弾性限度であること,弾性限度内においては圧縮応力の増加に伴い塩分浸透抵抗性が向上することがわかり,その定量的関係を取得した。(3)ひび割れによる負の影響は弾性限度の圧縮応力付与による優位な影響よりも大きいことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
長大橋に不可欠な構造で全橋梁の3割に適用されているPRC部材において,ひび割れと圧縮応力付与の影響を受けるコンクリートの塩分浸透特性の評価式の構築は,構造機能の持続のための鋼材腐食の原因である部材内の塩分評価のために極めて重要であり,示方書の算出式の将来的な改定への良好な影響が予想される。さらに,最新の診断体制(財源,技術,専門技術者等)のない予算の切迫した地方自治体で,構築を目指す本評価法が実構造物に低予算で用いることができれば,安全な社会基盤の維持・提供と長期供用に貢献することができると考えられる。このように,本研究の社会的な波及効果は極めて大きいと考えられる。
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