研究課題/領域番号 |
17K06540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
子田 康弘 日本大学, 工学部, 准教授 (40328696)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 鉄筋コンクリート床版 / 砂利化 / 耐疲労性 / 長寿命化 / 道路橋 / 水の浸入 / 押抜きせん断破壊 / 単鉄筋断面 / 複鉄筋断面 / 湛水状態 / 水圧 / 繰返し載荷 / 疲労 / 高耐久化 / 道路橋RC床版 |
研究成果の概要 |
道路橋の老朽化問題の多くは,RC床版の劣化問題と言える.これは,RC床版を構成する材料の劣化が構造性能の低下を直接的に招くことにある.この材料劣化は,床版への水の侵入が誘因になって起こり,この種の劣化が耐疲労性の低下に大きく影響している.しかし,何らかの原因で床版へ水が侵入した場合もその対策が施されたRC床版の断面諸元は,検討されてはいない.本研究では,定点疲労載荷試験を実施することで,水が侵入した場合でも耐疲労性の低下が抑制されるRC床版断面の提案を行った.その結果,複鉄筋断面よりも単鉄筋断面において耐疲労性の向上が確認された.また,グリッドと短繊維補強を施すことで耐疲労性がさらに向上した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既往の材料劣化したRC床版の耐疲労性に関する研究は,従来のRC床版断面に対して耐疲労性低下の機構解明や種々の劣化対策の検討が主にされる.本研究は,RC床版断面の構成にもこの種の検討の余地があることを指摘したこと自体に意義がある.また,研究成果は,荷重作用よりも環境作用の影響が大きい場合のRC床版断面設計に選択肢の幅を与える.環境作用に対して道路橋RC床版は,二重三重の対策を講じ,耐疲労性の低下に対して冗長性を持たせることが肝要であり,例えば積雪寒冷地域仕様の設計や今後の合理的な維持管理法の構築に寄与すると考える.
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