研究課題/領域番号 |
17K06542
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
大平 武征 桐蔭横浜大学, 大学院工学研究科, 研究員 (10744526)
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研究分担者 |
杉本 和子 桐蔭横浜大学, 工学(系)研究科(研究院), 研究員 (60642171)
杉本 恒美 桐蔭横浜大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80257427)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 非接触音響探査法 / コンクリート硬さ測定 / 振動エネルギー比」 / スペクトルエントロピー / レーザードップラー振動計 / 長距離音響発生装置 / 振動エネルギー比 / レーザドップラ振動計 / LRAD / 維持管理工学 / 構造工学 |
研究成果の概要 |
非接触音響探査法によるコンクリート強度評価の可能性を検討するため,強度の異なる3種類のコンクリート供試体(16N/mm2,30N/mm2,45N/mm2)を製作した。打設後の経時変化の計測を非接触音響探査法等で行った。実験結果から振動エネルギー比とスペクトルエントロピーの分布により,コンクリート強度差の検出の可能性が認められた。弾性波速度と圧縮強度には比例関係が見られ,各供試体間の弾性波速度差は最大約500m/sであった。過去に実コンクリート構造物で検出できた事例では1000m/s以上の弾性波速度差があったので,明瞭な検出には弾性波速度差のもっと大きい供試体が必要であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンクリートの硬さや表層の計測法としては,シュミット・ハンマー法,透水・透気試験やコア抜き検査といった,接触や部分破壊が必要な手法が主流である。遠隔からの音波照射加振を用いた非接触・非破壊的な計測により,コンクリート表層部の経年劣化の度合いの評価が可能になれば独創的な研究であるために学術的な価値は高く,かつ実用化された場合の社会的な意義も極めて大きいと思われる。今回の検討結果から,提案手法では対象物表面の弾性波速度にある程度の差を必要とすることが明らかになった。そこで,仮に速度差の大きい箇所だけでも遠距離から非接触で検出できれば,高所や遠方での点検作業の画期的な効率化が達成できると思われる。
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