研究課題/領域番号 |
17K06564
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
中村 吉男 愛知工業大学, 工学部, 教授 (90784538)
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研究分担者 |
肴倉 宏史 国立研究開発法人国立環境研究所, 資源循環・廃棄物研究センター, 室長 (70331973)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 津波堆積物 / 難透水性材料 / カラム通水試験 / 透水係数 / 溶出特性 / カラム試験 / 津波堆積物分別土砂 / 上向流カラム試験 / 締固め土 / 浸透流 / 環境安全性 |
研究成果の概要 |
難透水性材料を対象としたカラム通水試験法について検討し、1)難透水性材料は、透水性材料に比べて土壌と溶媒の接触時間が長くなるので、累積L/Sが低い範囲で溶出が終了する。2)定動水勾配条件による通水は、透水係数と動水勾配の双方の要因を分離して浸透挙動を確認できることから、難透水性材料の溶出挙動を明らかにするための有効な手法である。3)一方で細粒分含有量の多い土砂では、土壌の電化特性とイオンの吸着状況による土壌構造の変化により通水時に透水性の低下が生じることがあり、安定した地盤環境パラメーターを求めるためには、通水速度のコントロールが容易な定流量条件でのカラム試験に優位性があることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
津波堆積物分別土砂の有効利用に向けた環境安全性の評価手法の確立が求められている。津波堆積物土砂は、細粒分を含み、難透水性を呈することが少なからず確認されている。土壌の環境安全性を科学的根拠に基づき評価する手法の一つとしてカラム試験が挙げられ、広く実施されているが、透水性の低い土砂に対するカラム試験の方法は確立していない。本研究で検討した難透水性材料を対象としたカラム試験の有効性・適用性の評価は、分別土砂地盤に含まれる重金属等の有害物質の”環境受容性”を判断するための試験方法を確立する上で、また、復興資材等の品質管理や環境安全性の評価手法の展開に一助を加えたと考えている。
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