研究課題/領域番号 |
17K06591
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木計画学・交通工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福本 潤也 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (30323447)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 物資集中問題 / マッチングシステム / 人道支援ロジスティクス / 費用配分 / 支援物資 / ロジスティックス / 義援物資 / インセンティブ / ユーザビリティ / 支援者間競争 |
研究成果の概要 |
本研究では,大規模災害発生後に被災地に大量・多種類の物資が集中することで発生する二次災害を防ぐ上で有効なマッチングシステムの社会的実装に向けた研究開発に取りくんだ.第一に,車両配送と費用配分を考慮したマッチング・アルゴリズムを開発した.第二に,潜在的利用者の利用インセンティブとそれにより実現する均衡状態をゲームモデルを用いて分析し,理論分析の結果を経済実験を通じて検証した.分析結果として,マッチング・システムが十分利用されない劣位均衡が存在し,それを防ぐうえで物資提供を申し出た人の割当率の分散を最小化するマッチングアルゴリズムの利用が効果的であることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大規模な災害が起きると被災地に大量かつ多種類の義援物資が送られるのですが,これにより現地に更なる混乱が生じてしまいます.この問題を防ぐための有効な方策としてWEB空間上に実装されたマッチングシステムを利用することで必要な物資を必要な量だけ被災地に届けることが考えられます.しかし,多くの方が善意により物資を提供したいため,MSを利用せずに物資を届けようとする方が大勢います.その結果,MSが効果的に機能されなくなる可能性があります.本研究では,物資提供を試みる方々がMSを利用するインセンティブや実現する状態について分析するとともに,MSの利用率を向上させる方策について検討しました.
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