研究課題/領域番号 |
17K06617
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
井上 隆信 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00184755)
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研究分担者 |
横田 久里子 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60383486)
嵯峨 慎 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助手 (10787667)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 生物利用可能態リン / 富栄養化 / 流出負荷 / 農耕地 / 環境技術 / 水質汚濁 |
研究成果の概要 |
生物利用可能態リンの測定手法として、超音波洗浄機を用いた抽出法について検討した。17時間の振とう抽出を1分間の超音波抽出で置き換え可能であり、生物利用可能態リンを短時間で多試料を測定できる手法を確立した。懸濁態生物利用可能態リンの流出源である森林、農地、市街地などの土壌や道路堆積物を分析した結果、農地土壌の生物利用可能態リンの比率が高かった。また、懸濁態リン中の生物利用可能態リンの比率は、農耕地河川で高く平均で約24%であったのに対して、市街地河川では5%以下と低かった。これらのことから懸濁物質中の生物利用可能態リンは主に農地から排出されていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
富栄養化の指標であるリンは、現在、湖沼や海域の環境基準や総量規制において、全リンが用いられている。全リンの一形態である懸濁態リンは、全てが生物に利用可能な形態でないことから、全リンではなく生物利用可能態リンによる評価が必要である。しかし、振とう抽出方法は、17時間の抽出時間が必要なことから、あまり用いられていなかった。今回短時間で多試料を同時に抽出可能な測定手法を確立したことで、生物利用可能態リンでの評価が進むこと期待される。
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