研究課題/領域番号 |
17K06649
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
多幾山 法子 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (10565534)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 既存木造住宅 / 耐震補強 / 構造調査 / 仕口・継手 / 実大架構実験 / 要素試験 / アラミド繊維シート補強法 / 面内偏心 / 非構造材 / 等価1質点系縮約 / 伝統構法 / 偏心 / 在来軸組木造住宅 / 伝統木造住宅 / 看板建築 / 増改築 / 木造住宅 / 静的加力実験 / 解析モデル |
研究成果の概要 |
本研究は,木造住宅の耐震性向上に資するものであり,地震時挙動のうち,建物の捩れ挙動を明らかにすることを目指したものである。まず,増改築履歴のある実建物の実測と常時微動計測を行い,耐震要素配置や平面的な偏心の特徴を把握した。また,接合部の要素試験を実施し,木造建物の捩れ応答の解析に必要な接合部の3方向バネの復元力特性を適切に理解した。さらに,接合部の破壊モードを制御可能な補強方法を模索し,アラミド繊維シート補強法を応用した改良提案を示した。最後に,耐力壁単体の静的加力実験に基づき,壁倍率や耐力壁のディテールの違いが,壁の破壊現象や耐力にどの程度の影響を与えるのか,感度解析を通じて検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
・本研究が今後発展し,面内偏心を有する耐震壁が建物挙動に及ぼす影響を定量的に評価することができれば,設計において,直交構面の耐力低減率を導入するなど,木造住宅の耐震改修にあたって有益な成果となる。また,これらのモデル化手法を構築できれば,国内外の既存木造住宅の耐震改修に関して,プレゼンスを示すことができる。 ・木造住宅の接合部の破壊モードを制御しつつ架構全体の復元力を向上できる簡易で安価な補強手法が構築出来れば,耐震改修の普及が速まり,普及率も高まると考えられる。
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