研究課題/領域番号 |
17K06664
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 都城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
山本 剛 都城工業高等専門学校, 建築学科, 准教授 (20240103)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 火山灰 / 積灰荷重 / 火山災害 / 噴火 / 木造住宅 / 除灰 / 木像住宅 / 火山 / 心拍数 / 主観的強度 / ボルグスケール / 地震応答 / 建築構造 |
研究成果の概要 |
平成29年度は木造住宅の屋根模型に火山灰を降下させ、屋根に降下する火山灰重量に対する屋根に堆積する火山灰の割合を調べて乾燥火山灰の積灰荷重を評価した。平成30年度は屋根模型に堆積させた火山灰をショベルで除灰する作業をシミュレートし、除灰を行う際の運動強度を心拍数と主観的強度の測定により評価した。平成31年度は飽和火山灰を屋根に堆積させて湿潤火山灰の基本的な排水特性を明らかにした。また、木造住宅に積灰荷重が作用する際の構造安全性を許容応力度計算に基づいて評価した。さらに以上の結果を総合的に判断して除灰により木造住宅の構造安全性を確保するための除灰の開始が必要な地上堆積厚さと除灰の手順を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大地震や津波等の自然ハザードに比べ、発生頻度が極めて低い大規模噴火に伴う大量降灰による建築物の脆弱性ならびに積灰による屋根の損傷による人的被害の大きさと社会へのインパクト及びそれらの対策の重要性に着目し、独自に開発した実験装置および研究手法を用いて屋根への火山灰の降下実験、屋根に堆積した火山灰の排水実験、屋根に堆積した火山灰の除灰実験を実施し、それらの評価に基づいて建築物の構造安全性の確保のための除灰方法を展開していく点に独自性がある。また、屋根に降下する火山灰の堆積性状を実験的に解明しようとする研究は国内外ともにほとんど見当たらず、本研究は先駆的な研究である。
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