研究課題/領域番号 |
17K06701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
稲上 誠 名古屋大学, 未来社会創造機構, 研究員 (40597803)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 日本庭園 / 生理指標 / 覚醒度 / 美しさ / 面白さ / 複雑さ / 秩序 / 枯山水庭園 / 感性 / 生体反応 / 感性評価 / 不均衡性 / 画像解析 / 評価構造 / 実験美学 / 覚醒レベル / 環境心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では,枯山水庭園の感性を科学的に理解することを目指し,感性評価の構造をモデル化した上で,その構造への覚醒度の関与を検証した.簡易なバーチャルリアリティ技術を用いた実験において,印象の評価および生体反応の計測を行なった.分析の結果,美しさと面白さには複雑さと秩序が関係していること,また,面白さには新奇さも関係していることが明らかになった.しかし,それらの関係への覚醒度の関与は確認できなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
芸術に関する心理学では,作品の魅力が複雑さや秩序と関係しているということが,古くから議論されてきた.さらに,その関係に鑑賞時の覚醒度が関与しているという理論も提案されている.本研究では,その理論を枯山水庭園に適用し,妥当性を部分的に支持する実験結果を得た.多くの研究が絵画や音楽を対象としてきたのに対し,本研究は日本独自の空間を対象とした.そのため,日本の文化と人間の感性の理解に寄与するという点において,学術的な意義をもつと考えられる.
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