研究課題/領域番号 |
17K06750
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 (2022) 滋賀県立大学 (2017-2021) |
研究代表者 |
山崎 泰寛 京都工芸繊維大学, 未来デザイン・工学機構, 教授 (50795010)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 建築展 / ニューヨーク近代美術館 / 文化外交 / ワルター・グロピウス / イセ・グロピウス / 1950年代 / 国際文化会館 / コレクション / キュレーター / ドローイング / デザイン展 / 文化政策 / 展示構成 / 美術館 / 建築家 / 展覧会 / 建築史・意匠 / 建築論 / 戦後史 / ミュージアム |
研究成果の概要 |
本研究はニューヨーク近代美術館(以下、MoMA)の建築展・デザイン展を対象に、展覧会の開催に伴う文化的力学において日本人建築家やデザイナーが受けた影響を検討するものである。1960年代以降の建築展の検討を予定していたが、新型コロナウィルス感染症の影響で調査を実行できず、50年代の再読を行った。結果的に、MoMAから派遣され、モダニズムを担った日本人建築家やデザイナー、芸術家と親しく交わった石元泰博の足跡を読み直し、特に来日した日付を特定することができた。また、同じく1950年代に日本で初めての大型デザイン展の対象となったワルター・グロピウスの来日に注目し、当時の言説空間の一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は建築展やデザイン展という研究対象としてまだ深掘りされていない対象を扱うことで、近代建築史・建築論における研究領域の拡大に寄与するものである。特に、写真家石元泰博の足跡を確定できたことで、日米間の文化外交の最前線の一つだったアーサー・ドレクスラーと吉村順三の調査旅行に関する知見を深めることができた。建築やデザインにとどまらず、広く文化人との交流を持った石元の50年代を見直すことは、日米間の影響を検討する対象としてふさわしく、研究の継続が望まれる。また、調査結果を複数の書籍や雑誌記事の執筆に生かすことで、社会に向けた発信を行うことができた。
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