研究課題/領域番号 |
17K06788
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機材料・物性
|
研究機関 | 京都大学 (2019) 東京農工大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
太田 寛人 京都大学, 工学研究科, 講師 (60546985)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 層状化合物 / 遍歴強磁性 / サブナノシート磁石 / 磁性材料 / 遍歴電子強磁性 / 遍歴電子磁性 / 固相反応法 / 溶液反応法 / 金属物性 / 強相関電子系 / 強相関エレクトロニクス / 磁性 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、層状構造を有する遍歴電子磁性体中の厚さ数原子分の磁性層に着目し、この「サブナノシート磁石」に関してその性質と層間部分との相互作用による物質全体の物性の変化を調べることを目的として研究を行った。その結果、層状反強磁性体 EuCo2P2 において、Ni置換により新たに強磁性相の誘起に成功し、また低温領域においてEuの磁気モーメントとの結合に由来する反強磁性相も確認できた。この物質はEuの価数、構造、磁性の3つの状態の境界付近に対応するため、圧力などで相制御の可能性がある一方で、新規な状態の可能性も期待できる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では層状遍歴電子磁性体における厚さが数原子分の磁性層に着目し、その性質やこの磁石層に関係した物質の機能の付加と既存の機能性物質に対する機能向上を目標として実施した。これは、これまで個別論として実施されてきた層状化合物の研究を統一的・系統的にまとめる意義があり、この方向で今後も研究分野として発展していくと期待できる。また、機能性材料の探索の指針につながる研究であり、実用的な観点から社会的な意義があると考えている。
|