研究課題/領域番号 |
17K06930
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
大島 達也 宮崎大学, 工学部, 教授 (00343335)
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研究分担者 |
山崎 正夫 宮崎大学, 農学部, 教授 (80381060)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 難水溶性 / 消化ペプチド / 水溶化 / 分散 / コロイド / 難水溶性薬物 / 経口吸収性 |
研究成果の概要 |
難水溶性の薬物や生理活性物質と複合化することで、その水分散性および経口吸収性を向上させるのに寄与する消化ペプチドに求められる構造的要件について検討した。その結果、分子量および疎水性が高い消化ペプチドが難水溶性成分の分散性向上に有用であることを示した。一方、分子量および疎水性の異なる様々な難水溶性物質と消化ペプチドとの複合体の水溶性・水分散性について調査し、難水溶性物質の分子量と疎水性が複合体の分散状態を決定づける主要な因子であることを見出した。さらに、消化ペプチドとの複合化により難水溶性物質の細胞透過性が向上することが、小腸上皮モデル細胞を用いた細胞単層膜透過試験によって示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規に見出される薬物候補化合物が難水溶性だと血中投与および経口投与の障害となり実用化が断念されることも多い。他方、健康機能性のある生理活性物質の多くは難水溶性で、食品等から単離すると経口吸収性が著しく低下する。本研究はこうした難水溶性物質と複合化することで、水分散性および経口吸収性の改善に寄与する消化ペプチドの構造的要件を明らかにした。このような可溶化技術により機能性成分の吸収性と薬理効果の改善、処方量減による副作用低減、薬価の低下などに貢献しうる。
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