研究課題/領域番号 |
17K06988
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地球・資源システム工学
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研究機関 | 公益財団法人深田地質研究所 |
研究代表者 |
松岡 俊文 公益財団法人深田地質研究所, その他部局等, 主席研究員 (10303851)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 油層工学 / 重質油 / 増進回収法 / アスファルテン / デジタルオイル / 分子動力学 / QMR法 / オイルサンド / 凝集メカニズム / 油層シミュレーション / ケロジェン / カオリナイト / 石油増進回収技術 / 石油工学 / ソフトレーザー脱離イオン化質量分析 |
研究成果の概要 |
カナダオイルサンドに代表される重質油は、スティームを貯留層に圧入し粘性を下げて生産されるが、化学的な溶剤を混入させる考えも提案されている。具体的にどのような溶剤が最適であるかの評価が必要になるが、短時間に経済的に最適な溶剤を選定することは困難である。本研究ではこの課題解決のため、重質油の分子モデルであるデジタルオイルの構築方法の検討を行い、重質原油に対して分子モデルの作成法を確立した。これにより原油に対する化学試験を行うことなく、分子動力学を用いて化学溶剤の評価が可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重質油は現在世界で広く存在しており、炭化水素資源としての重要性はまだまだ高い。しかしながらその生産には、重質油の貯留層にスティームの圧入など経済的に高価な面もあり、その十分な利用には至っていない。本研究で確立されたデジタルオイルによる重質油のモデル化は、個々の油田の原油に対して、粘性を低減させるに必要な温度・圧力条件、さらに最適な化学溶剤の種類について示唆を与えるものであり、将来における重質油の広い利用の道を開いた。
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