研究課題/領域番号 |
17K07052
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
松本 惇平 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (00635287)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 聴覚系 / 随伴発射 / ラット / 超音波発声 / 統合失調症 / ドーパミン |
研究成果の概要 |
統合失調症の幻聴は、自己の内的な発声を他者由来と誤認することが原因で起こると考えられている。しかし正常な脳において自己/他者の声が区別される過程や、統合失調症におけるその障害の詳しい神経メカニズムは明らかでない。本研究では、ラットを用いて、まず、聴覚野と扁桃体における自己および他者の鳴声に対する応答性を明らかにした。次に、ヒトで統合失調症様の幻聴を引き起こすことが知られているメタンフェタミン投与による応答性の変化を調べた。その結果、メタンフェタミン投与により聴覚野の自己の鳴声への応答が特異的に増強されることが判明し、聴覚野における自他の声の識別機構の障害が幻聴に関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幻聴は内的な体験であり、言語を持たない動物ではその神経メカニズムを研究することがこれまで困難であった。本研究で開発した実験手法や得られた実験結果は、動物を用いた幻聴の詳しい神経メカニズムの研究の基礎となり、今後統合失調症の治療法の開発などに大いに貢献することが期待される。
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