研究課題/領域番号 |
17K07057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 滋慶医療科学大学 (2021) 大阪大学 (2017-2020) |
研究代表者 |
木村 文隆 滋慶医療科学大学, 医療科学部, 教授 (00202044)
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研究分担者 |
伊丹 千晶 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (90392430)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 大脳皮質 / 円柱構造 / カンナビノイド / 4層細胞 / 活動依存的 / 発達期 / 臨界期 / 円柱状投射 / 隣接カラム / スパイクタイミング依存性可塑性 / 4層 / 2/3層 / 自発発火 / 臨界期可塑性 / バレル皮質 / 4層-2/3層 / 2アラキドノイルグリセロール / 刈り込み / コラム状投射 / 視床皮質投射 / 軸索投射 |
研究成果の概要 |
哺乳類の大脳新皮質は、進化的に最も新しく、最も高度な機能を果たしていると考えられている。機能的には、感覚情報処理を行う感覚皮質、運動指令を構成する運動皮質、感覚皮質、運動皮質の情報を統合する連合皮質と、大きく3つに分けられるが、構造的にはどの領域も同様の円柱状の構造を持ち、これが情報処理の単位となっていると考えられている。このように円柱構造は大脳皮質の基本単位と想定されているにもかかわらず、どのようなメカニズムでこの構造が出来ているかは全く分かっていない。本研究で、我々は、内因性のカンナビノイド(大麻の有効成分)が円柱構造形成に極めて重要な役割を果たす事をあきらかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大脳皮質の共通構造である円柱状構造の形成メカニズムはこれまで殆ど全く分かっていなかった。これを始めて明らかにした事の意義は重大である。同時に、この円柱状構造の形成に大麻の有効成分であるカンナビノイドの受容体が関与していることの意味も極めて重大である。我々の結果は、成長期にカンナビノイドを摂取すると大脳皮質の円柱構造が正確に形成されないだけでなく、皮質4層細胞の軸索が刈り込まれてしまう可能性が極めて大きいことを示している。
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