研究課題/領域番号 |
17K07070
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
宮下 知之 公益財団法人東京都医学総合研究所, 脳・神経科学研究分野, 主席研究員 (70270668)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | グリア細胞 / 小胞性グルタミン酸輸送体 / NMDA受容体 / Mg2+ ブロック / 連合学習 / ショウジョウバエ / 匂い嫌悪学習 / 学習 / 記憶 / グルタミン酸 / vGluT / エクソサイトーシス / 開口放出 / glia / memory / drosophila |
研究成果の概要 |
研究代表者はショウジョウバエのグリア細胞に発現する新規小胞性グルタミン酸トランスポーター、dvGluT2を同定し、dvGluT2が嫌悪的連想学習に必要であること、すなわちグリア細胞からのグルタミン酸の小胞体放出が連想学習に必要であることが示唆された。 さらに、電気ショックの情報はキノコ体(MB)のNMDA受容体(NR)を介して入力している事が明らかになった。以上のことから、電気ショックは、グリアにおけるグルタミン酸の小胞性エクソサイトーシスを誘発し、放出されたグルタミン酸は、臭覚刺激によってシナプス後のMBニューロンが脱分極する際に、NRを介してCa2+の流入を誘導するというモデルを提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、グリア細胞は神経の可塑性に重要な役割を持つことが次々と明らかになってきている。しかし、本研究ではグリア細胞が、嫌悪の情報を記憶中枢に伝えているという全く新しいグリア細胞の機能を明らかにしたと考えている。さらに、連合学習における、無条件刺激が条件刺激に対して同時または、遅れて与えられたときのみ連合学習が成立するメカニズムを明らかにできたと考えている
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