研究課題/領域番号 |
17K07090
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菅野 晴夫 東北大学, 大学病院, 助教 (40646808)
|
研究分担者 |
進藤 智彦 東北大学, 大学病院, 助教 (80781294)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | 脊髄損傷 / 衝撃波 / 体外衝撃波 / 神経科学 / 再生医学 / 脳・神経 / トランスレーショナルリサーチ / 医療・福祉 |
研究成果の概要 |
本研究は脊髄損傷モデルに対する低出力体外衝撃波治療(以下ESWT)による、脊髄内の神経栄養因子Brain-derived neurotrophic factor(以下BDNF) の発現の変化と神経保護作用を解析し、その治療効果を検証した。ラット脊髄損傷モデルに対するESWTは、脊髄損傷におけるBDNFの発現を促進させた。また残存する白質とオリゴデンドロサイトを増加させ、軸索損傷などの二次損傷を抑制させた。本治療は脊髄損傷後の運動・知覚機能に加え電気生理学的な脊髄伝導性も改善した。以上の結果から、脊髄損傷に対するESWTはBDNFの発現を促進し、運動・知覚機能が改善されることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄は損傷後の神経再生が極めて生じ難く、現在でも脊髄損傷に対する有効な治療法は確立されていない。現在、低出力体外衝撃波は様々な疾患に対して臨床応用されており、世界各国で広く行われている治療である。低出力体外衝撃波の大きな利点は、患者への侵襲がなく、治療のための投薬や細胞移植が不要で、それに伴う麻酔やカテーテル留置などの必要性もないことが挙げられる。低出力体外衝撃波治療は、脊髄損傷患者に対して他の治療法に比べて患者の負担が少なく、安全・簡便で有効な治療法になる可能性が高い。既に臨床で広く行われている低出力体外衝撃波治療は、脊髄損傷治療への応用が期待できる治療法といえる。
|