研究課題/領域番号 |
17K07091
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
若林 朋子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (20530330)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / コラーゲン / 運動ニューロン / 神経発生 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
Collagen XXVはアルツハイマー病老人斑の構成分子である。本研究ではcollagen XXVがアミロイド斑の形態形成と可溶性Aβの挙動に影響を与える因子であることを明らかにした。 一方で、collagen XXVがシナプス形成や軸索誘導に働くRPTPσ/δと結合する分子機序を明らかにした。またCOL25A1の変異に伴う先天性脳神経発達異常(CCDD)の病態機序について、筋由来のcollagen XXVが運動性脳神経の発達にも重要であることを示し、CCDD変異型collagen XXVはRPTPσ/δとの結合、ひいては運動ニューロン軸索との相互作用を阻害することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではcollagen XXVがアルツハイマー病や神経発生の障害という複数の疾患に関与するメカニズムについて、分子レベルの研究を行った。Aβの蓄積はアルツハイマー病の最も重要な病因として確立しており、その形成過程に影響をおよぼす因子は、病態解明と疾患修飾療法の創出に重要な役割を果たすと考えられる。一方で、collagen XXVはこどもの脳神経の発達障害の原因とも関わっているが、本研究ではcollagen XXVの変異が脳神経支配に障害を来す分子機序を明らかにした。本研究をモデルとして、各種の運動ニューロン疾患の病態解明にもつながるものと期待される。
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