研究課題/領域番号 |
17K07124
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
和田 圭司 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所, 所長 (70250222)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 脳・神経 / 脂質 / オートファジー / マウス / リソソーム / 脂質代謝 / 予防 |
研究成果の概要 |
本研究では母体脂質の負荷によるシナプスの不安定性が産仔成長後の疾患罹患性に影響するかどうか、われわれが見いだした新規オートファジーシステムが関わるかどうかを検討した。3チャンバーテストを用いた社会性行動評価、文脈性恐怖条件付け評価を用いたが、授乳期における母体マウスの高脂肪食摂取は成長後の産仔において対照群との間に有意な差は見いだせなかった。また新規オートファジーシステムの構成分子について遺伝子操作マウスを作製し、脂質の負荷による影響を現在解析している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の創薬は「脳の中」に発現する分子を薬剤開発の標的とすることがほとんどである。しかしなかなか良い治療薬が生まれていないのも事実である。我々が行う脳・臓器間ネットワーク研究は「脳の外」に標的を求めるという新たな発想を提示することになる。昨今流行のバイオマーカー探索についても何をもってバイオマーカーとするかという根本的なところから課題を提出し、解を示す。脳・臓器間ネットワークの概念の浸透は薬効評価型のバイオマーカー開発についても、「脳の外」で最初期から変動するバイオマーカーを探索する必要性を確立することになる。従来型の治療薬開発が功を奏しないなかで、本研究は新たな可能性を提示する。
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