研究課題/領域番号 |
17K07235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 静岡県立静岡がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
飯塚 明 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (00463183)
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研究分担者 |
秋山 靖人 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (70222552)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 腫瘍免疫 / B7-H4 / 二重特異性抗体 / マウスモデル / 乳癌 / ヒト化マウスモデル / PD-L1 / T細胞 / CD3 / NOGマウス |
研究成果の概要 |
静岡がんセンターで行われた包括的な遺伝子発現解析により、肺がん、乳がん、卵巣がんなどで免疫制御分子B7-H4の高い発現が見つかった。本研究では、B7-H4を発現した癌細胞と免疫抑制性腫瘍浸潤マクロファージを細胞障害性T細胞に認識させるために、抗B7-H4、抗CD3二重特異性抗体を新たに設計し作製した。この二重特異性抗体は1ng/mL以下の濃度でT細胞によるB7-H4陽性癌細胞の傷害が可能であった。また、ヒト免疫細胞とヒト癌細胞を移植したマウスに当該二重特異性抗体を投与する実験モデルにおいて、B7-H4陽性乳癌を退縮させることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年登場した免疫チェックポイント阻害剤の使用により変異負荷量(変異蓄積量)の多い癌で高い奏効率が得られることが明らかとなり、人体に備わる免疫システムを利用した癌治療が新たな方法論として社会的認知を受けることとなったが、変異負荷量の少ない癌種に対しては、別のアプローチが必要とされている。すでに一部の固形癌や白血病などに対して抗体医薬品の使用が行われているが、その適応を広げるため、或はその効果を強めるための研究開発が広く行われており、本研究は固形癌の治療に新たな標的、新たな手法を提供するものとなる。
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