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脳腫瘍治療薬を目指す新規サリチル酸類縁体の合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K07237
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 腫瘍治療学
研究機関静岡県環境衛生科学研究所

研究代表者

安藤 隆幸  静岡県環境衛生科学研究所, 医薬食品部, 主査 (40402226)

研究分担者 秋山 靖人  静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (70222552)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード悪性脳腫瘍 / グリオーマ / 脳腫瘍 / 増殖抑制 / 低分子化合物 / 類縁体合成 / 抗がん剤
研究成果の概要

静岡がんセンターにて悪性脳腫瘍患者の切除組織から樹立に成功したグリオーマがん性幹細胞を標的とし、同細胞に増殖抑制効果のあるサリチル酸誘導体の構造最適化合成を実施した。この化合物は、二つの環構造がアミド結合を介してリンクしている構造を有しており、環上に特徴的な官能基が存在していた。種々の類縁体を合成し活性評価を行ったが、いずれも初期値よりも強い活性を示さなかった。しかしながら、類縁体評価を進めていく上で予期せず窒素を含む二環性複素環化合物が、サリチル酸誘導体より10倍高い活性を示すことを発見した。さらに、正常細胞にも毒性を示さず、悪性グリオーマ細胞との良好な阻害選択性を示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

悪性脳腫瘍は、未だに極めて難治性で予後の悪い疾患であり、手術後の集学的治療(放射線照射+化学療法)にもかかわらず、再発や転移が発生する。現行のテモゾロミド(TMZ)の薬効は十分ではなく、TMZ 耐性となった症例では、現在有効な治療法は確立されていない。我々は、TMZ 耐性を示す要因としての悪性グリオーマがん性幹細胞(GBM)に着目し、創薬探索研究を目指した。TMZ 耐性GBMに直接作用し、死滅させるかもしくは増殖を完全に抑制する事が可能な化合物を見出すことに成功すれば、画期的な新規脳腫瘍治療薬へと応用可能であり、学術的にも社会的にも意義のある研究といえる。

報告書

(3件)
  • 2019 研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2023-12-25  

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