研究課題/領域番号 |
17K07279
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大庭 良介 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30447883)
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研究分担者 |
森川 一也 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90361328)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 核様体 / 全遺伝子発現解析 / 黄色ブドウ球菌 / 細菌遺伝学 / 環境ストレス / 酸化ストレス / MrgA / 凝集 / 遺伝子発現プロファイル / 環境応答 / 遺伝子発現制御 / 細菌 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、「核様体凝集をトリガーとした複合ストレス環境への適応」という新たな応答戦略の実証である。黄色ブドウ球菌のMrgAタンパク質による核様体凝集を通じた遺伝子発現制御の実態(ゲノム位置依存性など)の解明、を中心に研究を進め、以下の点を明らかにした。①酸化ストレスがない場合、MrgAの核様体への結合により、ゲノム全体の非タンパク質コード遺伝子の発現を亢進させる、②酸化ストレス下では、MrgAはOri近 傍のタンパク質コード遺伝子の発現を亢進または抑制することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、複合的なストレス環境に対する適応システムは、個別の環境因子を感知して応答する独立した遺伝子発現系の総体という考え方であった。本研究により、核様体凝集という現象を介した複数のストレス環境への適応、という従来と異なる環境適応進化戦略を提案した。 また、染色体(核様体)全体の構造変化が、ゲノム位置依存的な遺伝子発現を制御するという、新しい見解を提案できた。
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