研究課題/領域番号 |
17K07281
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
須谷 尚史 東京大学, 定量生命科学研究所, 講師 (30401524)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 染色体 / 染色体凝縮 / コンデンシン / Smc5/6 / DNA超らせん / 染色体高次構造 / DNAトポロジー / Hi-C / ゲノム / バイオインフォマティクス |
研究成果の概要 |
本研究課題では、染色体凝縮の駆動因子コンデンシンがどのように染色体凝縮を引き起こしているのか解明することを目的とした。技術的困難等により当初予定したように研究は進展しなかったが、コンデンシンに類似したSmc5/6複合体がDNAに正の超らせんが蓄積した染色体領域を認識することを示す結果を得ることができた。Smc5/6の分子機能を理解する上で重要な知見であるとともに、Smc5/6がDNAの超らせん状態を計測するプローブタンパク質として利用できる可能性を示す結果であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンデンシンやSmc5/6複合体は、遺伝情報が子孫細胞に正確に伝達されてゆくために不可欠な役割を果たす因子である。これらの因子の機能異常は発がんや先天性遺伝疾患の原因となることが知られている。本研究成果はコンデンシンやSmc5/6複合体が細胞内で果たす役割を明らかにする一歩となるものである。染色体凝縮などの染色体高次構造の制御においてDNA超らせんが果たす役割は、これまでにも示唆はされているが、未解明の部分が大きい。これは染色体DNAの超らせん状態を計測する手法が整備されていないためである。本研究の知見を活用すると、超らせん状態計測の新技法が開発できる可能性がある。
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