研究課題/領域番号 |
17K07328
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
高野 和儀 千葉大学, 大学院理学研究院, 助教 (60466860)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 筋再生 / 周辺核 / N-WASP / Amphiphysin2 / 核動態 / 膜変形 / アクチン / 周辺核化 / BARタンパク質 / アクチン重合 / 核配置 |
研究成果の概要 |
骨格筋の成熟過程は筋再生や筋疾患発症のメカニズムを解明する上で重要な現象である。多核の骨格筋細胞では,その成熟過程において中心に一列に並んだ核(中心核)が細胞膜直下へと移動するが,この周辺核化の仕組みは不明である。我々はN-WASPの周辺核化における役割を明らかにするため,骨格筋成熟過程におけるN-WASPの核外移行の制御機構およびN-WASPと膜変形タンパク質amphiphysin2/BIN1(Amph2) の協調作用による周辺核化の分子機構を調べた。その結果,N-WASP-Amph2軸によるアクチン制御が周辺核となる中心核の移動方向を決めるガイドとして機能する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの骨格筋形成に関わるタンパク質の遺伝子変異は中心核病などの筋疾患に直結する。しかしながら,中心核病の表現型は原因となる遺伝子変異の結果として起こるにも関わらず,中心核病の原因遺伝子であるAmph2とN-WASPの周辺核化機構に果たす役割は依然として不明のままである。このため,中心核病の病因がアクチン細胞骨格の制御と細胞膜の変形の協調作用の破綻である可能性を示した点で本研究は学術的意義がある。
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