研究課題/領域番号 |
17K07345
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
山本 伸一郎 帝京平成大学, 薬学部, 准教授 (10542102)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Ca チャネル / 小胞体ストレス / 糖尿病 / TRPM2 / 酸化的ストレス / カルシウムシグナリング / 酸化ストレス / カルシウムシクナリング / シグナル伝達 / 生体分子 |
研究成果の概要 |
膵島細胞において酸化的ストレスによる TRPM2 依存的な細胞内Ca2+濃度上昇が認められた。一方、高グルコース刺激による細胞内Ca2+上昇は TRPM2 非依存的であった。糖尿病モデルマウスである Akita マウスを用いて糖尿病の増悪における TRPM2 の関与を検討した。 Akita マウスで認められた経時的な血糖値上昇、耐糖能異常、インスリン分泌低下、および膵島細胞におけるインスリン含量は、Trpm2 遺伝子欠損により改善した。 これらの結果は、膵臓 β 細胞障害に TRPM2 が関与していることを示すものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在二型糖尿病における β 細胞を標的にした薬としてインスリン分泌を促進させる薬が主に使用されている。しかしインスリン分泌を促進させ続けることは小胞体ストレスならび β 細胞障害を促進することにつながる。本申請研究では二型糖尿病の発症および増悪への TRPM2 の関与を明らかにし、β 細胞における二型糖尿病の発症および増悪を防ぐ創薬のターゲットとしてTRPM2 を提示できた。従って本申請研究により二型糖尿病発症に新たな側面からのアプローチを可能にし、新規創薬ターゲット分子を提示できたと言える。
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