膵島細胞において酸化的ストレスによる TRPM2 依存的な細胞内Ca2+濃度上昇が認められた。一方、高グルコース刺激による細胞内Ca2+上昇は TRPM2 非依存的であった。糖尿病モデルマウスである Akita マウスを用いて糖尿病の増悪における TRPM2 の関与を検討した。 Akita マウスで認められた経時的な血糖値上昇、耐糖能異常、インスリン分泌低下、および膵島細胞におけるインスリン含量は、Trpm2 遺伝子欠損により改善した。 これらの結果は、膵臓 β 細胞障害に TRPM2 が関与していることを示すものである。
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