研究課題/領域番号 |
17K07351
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
|
研究機関 | 明治薬科大学 |
研究代表者 |
紺谷 圏二 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (30302615)
|
研究分担者 |
荒木 信 明治薬科大学, 薬学部, 助教 (20552904)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 低分子量Gタンパク質 / リソソーム / エンドサイトーシス / ノックアウトマウス / 胚発生 / BMP / 細胞小器官 / ARL8b / ノックアウトマス / HPLC / 低分子量Gタンパク質 / 膜輸送 / オルガネラ / 一次繊毛 |
研究成果の概要 |
ARL8はリソソーム機能に介在し、アティピカルな性状を有する低分子量Gタンパク質である。本研究ではマウス胚発生において、ARL8bが脳背側正中線の正常な発生に重要な低分子量Gタンパク質であることを明らかにした。脳背側正中線を構成する細胞群は、BMPシグナルによって運命決定される細胞群であるが、ARL8b欠損マウスでは、この細胞群でBMPシグナルが異常に亢進していた。これまでの知見も考え合わせると、ARL8bはリソソーム分解を介したBMPシグナルのshut-off機構に介在し、その機能欠損はBMPシグナルの異常亢進に伴う脳背側正中線の発生異常を惹起すると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低分子量Gタンパク質はヒトでは150種類以上存在し、これまで主に培養細胞を用いた解析からシグナル伝達系を初めとした細胞応答における重要性が明らかにされてきた。しかし、多くの低分子量Gタンパク質に関して、個体レベルでの役割はあまり分かっていない。この点に関して本研究は、これまでの研究代表者らの研究成果と合わせて、ARL8の哺乳動物個体における生理的役割を世界で初めて明らかにした点で学術的な意義がある。またこれらの知見は、ARL8の機能をコントロールすることにより、個体レベルでリソソーム機能を制御できる可能性を示唆しており、リソソームを標的とする薬剤の開発にも繋がりうる研究成果と考えられる。
|