研究課題/領域番号 |
17K07355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 徳島文理大学 |
研究代表者 |
久保山 和哉 徳島文理大学, 薬学部, 助教 (20619671)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | タンパク質チロシンリン酸化シグナル / オリゴデンドロサイト / 細胞分化 / チロシンホスファターゼ / コンドロイチン硫酸プロテオグリカン(CSPG) / 脱髄疾患 / 脳・神経 / グリア細胞 / コンドロイチン硫酸糖鎖 / PTPRZ / OPCs / 動物行動学 / プロテインチロシンホスファターゼ / タンパク質チロシン脱リン酸化酵素 / 糖鎖 / OL1細胞 / AFAP1L2 / チロシンリン酸化 / AKT / 神経科学 / コンドロイチン硫酸プロテオグリカン / プロタミン / 神経化学・神経薬理学 / 糖鎖生物学 |
研究成果の概要 |
本研究課題の目的は、オリゴデンドロサイトの分化とミエリン化/再ミエリン化を抑制的に調節している受容体型タンパク質チロシン脱リン酸化酵素(RPTP)であるPTPRZの細胞外領域を修飾するコンドロイチン硫酸(CS)糖鎖の機能的意義を明らかにすることである。オリゴデンドロサイト系譜細胞であるOL1細胞を用いた検討などの結果、プロタミンと呼ばれるペプチドがPTPRZの細胞外CS糖鎖を中和することでその細胞内酵素活性を抑制してオリゴデンドロサイトの分化を促進することや、PTPRZの新たな分化制御シグナルとしてAFAP1L2/PI3キナーゼ/AKT経路の存在を見出すなどの成果をあげた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経細胞が非常に早い伝導を行うために必要な髄鞘(ミエリン鞘)は、オリゴデンドロサイトが形成している。ミエリン鞘が損なわれる脱髄疾患の1つである多発性硬化症は、厚生労働省の指定難病の1つであり、有効な治療法も確立されていない。近年、ミエリン髄の修復を効果的に促す、再ミエリン化誘導薬の開発が根治的な治療につながる創薬コンセプトとして注目されており、オリゴデンドロサイトの分化・成熟の詳細なメカニズムの解明が待ち望まれている。本研究課題によって、脱髄疾患の新たな治療戦略につながる基礎的知見を提供することができたと考えている。
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