研究課題/領域番号 |
17K07356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
木塚 康彦 岐阜大学, 研究推進・社会連携機構, 准教授 (20564743)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 糖鎖生物学 / 糖鎖 / bisecting GlcNAc / バイセクト糖鎖 / 脳 / HNK-1 / GnT-V / PRMT1 / GnT-III / アルツハイマー病 |
研究成果の概要 |
本研究は、神経系の糖鎖の発現と機能を明らかにするものである。特にアルツハイマー病を促進するバイセクト糖鎖や関連する糖鎖構造に着目している。本研究による主な成果として、バイセクト糖鎖の発現とも関連の深い糖鎖分岐構造GnT-Vの立体構造を世界で初めて明らかにした(Nagae et al., Nat. Commun., 2018)。また、バイセクト糖鎖の欠損マウスの脳では、N型糖鎖の末端構造がおしなべて増加していることを発見し(Nakano et al., Mol. Cell. Proteomics, 2019) 、バイセクト糖鎖がN型糖鎖の成熟を抑制する働きがあることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、バイセクト糖鎖のN型糖鎖抑制因子としての生理機能が明らかになったとともに、バイセクト糖鎖の発現にも関わるGnT-Vの立体構造を世界に先駆けて解明した。バイセクト糖鎖はアルツハイマー病の発症や進行と深く関わり、アルツハイマー病患者でその発現量が増加していることから、患者脳で本糖鎖が発現することの意義の解明に近づいたと言える。またGnT-Vはがんの悪性化を引き起こす糖鎖分岐構造を形成することから、その立体構造の解明によってがんの悪性化を抑える化合物のデザインが可能になった。
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