研究課題/領域番号 |
17K07414
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
|
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
守田 昌哉 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 准教授 (80535302)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | ミドリイシ属サンゴ / 配偶子種認識 / 受精 / 生殖隔離 / 交雑 / 配偶子認識 / 放卵放精 / 多種同調性産卵 / 精子 / サンゴ / 同調性産卵 |
研究成果の概要 |
サンゴ礁を形成する主たるこサンゴであるミドリイシ属の生殖隔離に深く関与する受精の種選択性を生理生態学的な側面から調べた。その結果、ミドリイシ属サンゴの配偶子のもつ種認識から、1)種を維持するためのメカニズムと密接に関係し、かつ2)種分化にも深く関与した、ことが判明した。中でも、交雑能を持つウスエダミドリイシとドーンミドリイシは、野外ではほとんど受精しないことを卵の受精選択性から明らかにし、集団構造からも明らかにした。これは、ミドリイシ属サンゴの多様な種の維持や多様な種へ進化したことと、生命の始まりである受精時の配偶子認識が深く関与することを明らかにしたと言える。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
沖縄沿岸海域に分布するサンゴ礁の主たる構成者はミドリイシ属サンゴである。このサンゴ礁は様々な生物の棲家となるが、そのサンゴ礁はミドリイシ属サンゴの産卵時における受精が命の始まりになり、その後の維持に繋がる。したがって、本研究で明らかにしたミドリイシ属サンゴの同種で選択的に起こる受精選択のメカニズム(配偶子種認識)はサンゴ礁の維持に直結する重要な研究課題である。学術的にも、刺胞動物門に属するミドリイシ属サンゴの配偶子種認識を明らかにすることは、他の生物群にも同様に存在する配偶子種認識の祖先形質の理解にもつながり、さらには種を維持(生殖隔離)するメカニズムの理解に繋がることになる。
|