研究課題/領域番号 |
17K07422
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
加藤 譲 国立遺伝学研究所, 遺伝形質研究系, 助教 (60570249)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | マウス / 卵巣 / 原始卵胞 / ELAVL2 / DDX6 / RNP顆粒 / P-body様顆粒 / RNA制御 / 原始卵胞形成 / 卵形成 |
研究成果の概要 |
RNA結合タンパク質ELAVL2は原始卵胞形成に必須のRNA制御因子である。しかし、その分子機構は未解明であった。本研究は ELAVL2の機能解析から、原始卵胞形成におけるRNA制御機構を明らかにすることを目的とした。その結果、1)ELAVL2はRNAヘリカーゼDDX6を含む細胞質顆粒P-bodyの構成因子のメッセンジャーRNAと結合し、その翻訳を促進すること、2)原始卵胞形成過程の卵母細胞において巨大なP-body様の細胞質顆粒が形成されること、を見出した。また、P-body様顆粒の形成に必須のDDX6変異体の解析から、同顆粒が原始卵胞形成に関わることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は女性の生殖可能期間を支える最も未成熟な卵胞である原始卵胞の形成機構の理解深化を目指すものである。本研究により原始卵胞の形成に必須のRNA結合タンパク質ELAVL2の機能の一端が明らかにされたことは、原始卵胞形成機構の理解に大きく貢献するものである。また本研究から得られる成果は、早発閉経などの女性不妊症の原因究明に貢献することが期待できる他、将来的に女性不妊治療に役立つ技術の開発などに有用な知的基盤となる可能性を秘めており、学術のみならず医学分野への波及効果も期待できる。
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