研究課題/領域番号 |
17K07439
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
小林 勇気 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (80644616)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 植物ホルモン / アブシシン酸 / 藻類 / シグナル伝達 / テトラピロール / 細胞周期 / Cyanidioshyzon merolae / 進化 / 植物 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
申請者らは、最も原始的な植物であるシゾンにおける植物ホルモンABAの存在と機能を発見することで、植物細胞が誕生した当初からABAが存在していたことを報告している。本研究では、シゾンにおける新奇ABA受容体の探索と、下流の遺伝子発現制御系を明らかにすることを主眼に解析を行い、シグナル伝達の全貌を明らかにすることを目指した。残念ながら、ABA受容体を発見することは出来なかったが、すべてのABA応答遺伝子を明らかにし、その転写因子を同定にすることに成功した。同定された4種のbZIP型転写因子のみで、すべてのABA応答遺伝子を制御することが可能でありABAシグナル伝達機構の全容の解明が大きく前進した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物ホルモンであるABAの植物以外の生物における機能やシグナル伝達機構に対する知見は少なく、ABA獲得やその利用の進化的な起源や獲得過程について学術的な興味が高まっている。申請者は、最も原始的な植物であるシゾンでABAの合成と機能を発見し、植物における起源を明らかにした。しかし、シグナル伝達系及びABAによる詳細な遺伝子発現制御機構については不明な点が多い。本研究によってシグナル伝達系で機能する因子の発見と制御の分子機構を明らかにすることが出来た。この成果はABAという植物に普遍的に存在する生体制御機構の獲得過程を明らかにする上で大きな一助となるだろう。
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