研究課題/領域番号 |
17K07481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
宮園 貞治 旭川医科大学, 医学部, 助教 (50618379)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ストレス / 幼少 / 母仔分離 / 扁桃体 / 神経活性 / 恐怖 / ネグレクト / オキシトシン / 忌避 / 側坐核 / 幼少期ストレス / 情動 / 内分泌 / 自律神経 / 性差 / 精神疾患 / 身体異常 / c-Fos / 嗅覚 / 高所 / 高架式十字迷路 / コルチコステロン / 神経回路 / 脳・神経 / 行動学 / 生理学 |
研究成果の概要 |
幼少期に虐待やネグレクト(育児放棄)などの過剰なストレスを継続的に経験すると、将来、不安障害などの精神疾患の発症率が高くなるだけでなく、心臓病などの身体疾患の罹患率も大きく上昇すると言われている。本研究では、母仔分離ストレス負荷マウスを用いて、幼少期ストレスによって精神と身体に異常を発症する神経回路の変容機序の解明を目的とした。その結果、幼少期ストレスにより、扁桃体や側坐核等の神経回路に異常が生じ、嫌悪情動が弱くなることが示唆された。また、オキシトシンシグナルは、嫌悪情動の緩和に寄与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代社会では、核家族化による周囲からの孤立や経済的困窮などの様々な背景から虐待やネグレクトが容易に起こり得る。その過剰なストレスによる心身の異常を理解し、その原因を解明するためには、神経回路の変容機序の正確な理解が求められる。本研究成果は、神経回路から誘発されるヒトを含めた動物の行動・内分泌・自律神経性の反応という体全体の生理学の解明、そして、心身疾患に対する新たな予防・治療法の開発に繋がると期待される。
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