研究課題/領域番号 |
17K07489
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・行動
|
研究機関 | 芦屋大学 |
研究代表者 |
宮崎 洋祐 芦屋大学, 経営教育学部, 非常勤講師 (40576039)
|
研究分担者 |
後藤 慎介 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (70347483)
渡 康彦 芦屋大学, 臨床教育学部, 教授 (80240539)
田中 一裕 宮城学院女子大学, 一般教育部, 教授 (00316415)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 昆虫 / タマネギバエ / 概日時計 / 温度サイクル / 温度較差 / 土中 / 羽化 / 湿度 / 概日リズム / 矩形波状温度サイクル / 正弦波状温度サイクル / 時間生物学 / 温度 |
研究成果の概要 |
光の届かない土の中で蛹になるタマネギバエは、正確に早朝に羽化して地中から出てくる。このハエは蛹のときに概日時計と地温の変化で1日の時刻を知るが、土の中は深さによって温度環境が異なるという問題がある。さらに、土中の温度環境は天候からも影響を受ける。タマネギバエはこれらの問題をどのように解決しているのか。本研究はタマネギバエがもつ概日時計の土中温度環境への適応のしくみを明らかにした。彼らは、土の中の1日の最高温度と最低温度の差を利用して概日時計が指し示す時刻を巧みに補正していたのである。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
概日時計を対象とした研究は多いが、そのほとんどが駆動のしくみを対象としてきたものである。しかし、多様な生物が、その独自の生活様式や生存・繁殖戦略に応じて概日時計をいかに活用しているのか注目した研究は少ない。本研究は、光の届かない土の中という制限された環境の中、動けない昆虫の蛹が1日の最高温度と最低温度の差をもとに、概日時計の時刻を補正して1日の時刻を知るしくみを示したもので、生息環境への概日時計の適応様式の理解を進める上で重要な意義があると考えられる。
|