研究課題/領域番号 |
17K07492
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
本間 光一 帝京大学, 薬学部, 教授 (90251438)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 刷り込み / 刻印付け / 甲状腺ホルモン / 神経科学 / ニワトリ / 行動学 / 学習臨界期 / 学習感受性期 / 脳・神経 / 動物 / 薬学 |
研究成果の概要 |
GABA-A受容体とGABA-B受容体の量比が、刷り込み臨界期の開始と終了にリンクすることを示した。甲状腺ホルモンが、バイオロジカルモーションの選好性を強化することを示した。Wnt-2bが甲状腺ホルモンのシグナルを受け取る因子であることを示した。Dio2発現が、バイオロジカルモーションの選好性とリンクしていることを示した。ムスカリン性アセチルコリン受容体が刷り込みに必要であることを示した。哺乳類大脳皮質5/6層選択的遺伝子のニワトリホモログの遺伝子発現が、Arcopalliumを中心とする脳領域であることを示した。キンカチョウにおいて、甲状腺ホルモンが歌学習に重要であることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鳥類は、哺乳類と並び高度な認知脳機能を有する動物である。本研究は、孵化直後の学習能力の賦与が、甲状腺ホルモンの脳内神経作用によるという発見に基づく。鳥類視覚学習回路の臨界期における機能的成熟機構とした本研究課題は、甲状腺ホルモンによる学習能力が如何なるメカニズムによってもたらされるのかを明らかにした点に学術的意義がある。高等哺乳類においても、生後の学習は重要であり、社会性剥奪などの環境に置かれた幼児は、後の認知機能の発達に障害が出ることが知られている。本研究は、ホルモンの作用によって失われた高度な認知機能が再び獲得可能になることを示唆しており、社会的な意義は大きいと考えられる。
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