研究課題/領域番号 |
17K07498
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝・染色体動態
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
小林 慎 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (10397664)
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研究分担者 |
幸田 尚 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 准教授 (60211893)
石野 史敏 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (60159754)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 長鎖ノンコーディングRNA / 雌雄差 / 疾患モデルマウス / 小(無)眼症 / X連鎖疾患 / エピジェネティクス / X染色体不活性化 / X連鎖非メンデル遺伝 / X染色体の不活性化 / 小(無)眼球症 / 性差 / 表現型のばらつき / long non-coding RNA / non-coding RNA / 疾患モデルマウ / 遺伝学 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
哺乳類ではタンパク質をコードしない長鎖non-coding RNA (lncRNA)が遺伝子発現調節等の機能を持つことが分かってきたが、個体レベルでの生理機能は不明な点が多い。我々が作製した、Fat60/Ftx lncRNAのノックアウト(KO) マウスはヒト小(無)眼症に似た表現型を示し、このlncRNA が個体発生に機能を持つことを突き止めた。興味深いことに、表現型は雌のみで現れ明確な雌雄差を示す。今回、我々はKOマウスに、雌の個体発生に必須なエピジェネティック制御である「X 染色体の不活性化」の異常があることを突き止め、Fat60/Ftx lncRNAの新たな機能を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題では、タンパク質をコードしない非コードRNA(non-coding RNA, ncRNA)であるFat60/Ftx lncRNAのノックアウトマウスが、エピジェネティクス制御である「X染色体の不活性化」の異常を示すことを突き止めた。このKOマウスは、これまで不活性化制御の中心分子と考えられてきたXist lncRNA以外に、初めて見つかった、「X染色体の不活性化」異常を示すlncRNAのKOマウスであり、X染色体不活性化機構をlncRNAの観点から包括的に理解するために、非常に重要な知見が得られた。
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