研究課題/領域番号 |
17K07520
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
柁原 宏 北海道大学, 理学研究院, 准教授 (30360895)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 紐形動物 / 生活史形質 / 分類 / 系統 / 進化 / 体サイズ / 浮遊幼生 / 海産無脊椎動物 |
研究成果の概要 |
紐形動物では一つの卵巣当たりの卵の数と体の長さとの間に比例関係があるらしいことが分かった。また、紐形動物門を構成する3つの分類群(古紐虫類・異紐虫類・針紐虫類)の間で体の長さを比較したところ、針紐虫類はその他2つの分類群と比べて短かったが、異紐虫類と古紐虫類ではそれほど違いが無かった。このことから、分類群間の体の作り(異紐虫類には真皮と呼ばれる構造があるが、古紐虫類には無い)の違いは、長くなれることとはそれほどの関係はなさそうであるという事が分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体サイズ規定要因の探求は生物学上興味深い課題の一つであり、多くの研究者が関心を寄せてきた。海産生物における浮遊幼生期や生活史形質の比較研究はこれまでおもに魚類で行われており、無脊椎動物の研究例は少ない。本研究成果は紐形動物における生活史形質の進化的研究における先鞭をつけたという意味で学術的意義が大きく、海洋幼生生態学と進化生態学を結ぶ未開拓の領域へと発展することが期待される。
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